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審美歯科「インプラント」のメリット

インプラントは歯を失ってしまった時、インプラントという人工歯根に人工歯を固定して自然な歯を作る事により、審美的にも、そして機能性においても、天然歯に近い歯が得られます。紀元600年頃にメキシコ南東部で栄えた古代マヤ文明に、下顎骨に天然の抜去歯2本と真珠貝でできたインプラントが埋入されているものが発掘されています。歯石がついている事から、長期間使用されていたようです。これが現在発見されている中で、実用に耐えた最古のインプラントだと考えられています。このように失った歯を取り戻したいという思いは、人類の常に変わらぬ大きな願いでもあるようです。

インプラントは、従来法の入れ歯やブリッジ法の欠点を克服した治療法として注目されてますが、従来法と比べて、どのようなメリットがあるのでしょうか。

・自然の歯と同じように噛むことができるという大きな利点があります。自然の歯の約80%程度の噛む力を取り戻す事が出来ます。入れ歯と違い、しっかりと固定されているため、不安定にガタつくことがなく、固い食べ物でも違和感なくおいしく食べることができます。そして、物を食べた後も、入れ歯やブリッジと比べて、周りの歯に食べかすなどが付着しにくいという点があります。そのため、残っている歯に虫歯が出来にくいのです。

・従来のブリッジと違い、周りの健康な歯を傷つけることがないという点です。そして入れ歯と違い、耐久性も永久的なものなのでインプラントは一生ものとなります。

・見た目の美しさがあります。違和感がなく、見た目がとても自然なのです。これはやはり、重要なポイントとなります。一生つきあっていくインプラントですから、やはり見た目的にも満足したものであれば、さらに心地良い生活が得られるという事です。

インプラントは機能的な面からも、審美的美しさの面からも、自然の歯により近い歯を持つことができる治療法です。もともとの自分の歯に近い歯を、インプラント歯科治療によって再び得られたら、こんなに素晴らしいことはありません。

審美歯科「インプラント」のデメリット

インプラントとは、欠損や外傷を受けた部位に、人工的に作製した器官・組織の代替物、またはそれを埋め込むことを言います。人工関節・義歯・腱・血管などをさします。そして、歯科領域で行われているインプラントのことを総じてデンタルインプラントと呼んでいます。デンタルインプラントは虫歯や歯周病、事故などで歯を失った場合に、骨に直接装着される人工の歯(人工歯根)のことを指します。インプラント治療以外の一般の歯科治療での「取り外しの入れ歯」や、なくなった歯の両隣の歯を削って失った部分の歯をつくる「ブリッジ」に比べて、利点が多い為、現在ではより多くの人に利用されています。

しかし、インプラントにもいくつの欠点があります。

・インプラント治療は、即受けられるわけではありません。まずインプラント治療をうける為の入念なカウンセリングが必要になります。

・インプラントは治療期間が長くなります。入れ歯なら1週間程度、ブリッジなら早くて10日程でできるところを、インプラント手術の治療ですと、早くて6週間、長い場合は3ヶ月程かかります。

・インプラントは外科手術を受けるという事です。顎の骨や歯肉を削ることになるので、出血や腫れ、さらには細菌の感染による合併症が起こってしまう可能性もあります。

・インプラントの手術が完了した後も定期的に歯石除去などのケアが必要になります。インプラントを衛生的な環境にしておくように注意しなければなりませんん。

・インプラントの場合は健康保険が適用されません。自費治療となりますので自己負担が重くなります。

インプラント治療に適している人は・・・

インプラント治療は自分にもできるのかどうか?どんな人に適しているのか?などと疑問に感じることはあると思います。まず、入れ歯やブリッジ治療では不都合、不満と思う人なら誰でもインプラント治療を受けるのに適している人という事が出来ます。現在入れ歯やブリッジを使用中で、口臭が気になっていたり、硬いものが食べにくい、発音や発声がしにくい、人前で笑ったり話したりする時に気になる、スポーツがしにくい、などの不都合を感じている人は、インプラント治療で悩みを解決できる可能性は大いにあります。

歯を失ってしまいどんな治療を受けようかと考えている人も、以前と同じように噛むことができ、快適な生活を取り戻したいと考えているならば、インプラント治療は最適と言えるのではないでしょうか。

インプラント治療を受ける前に、幾つかの条件をクリアしているかどうかチェックしておく事は大事です。

・歯周病がないか

・インプラント治療を行うのに適した骨量や骨質が十分にあるか

・インプラント治療後、口の中を清潔に保たなければいけない為、メンテナンスをしっかり行えるかどうか

・インプラント治療を行うのにリスクのある疾患がないか

インプラント治療を受けるのに問題を抱えていたとしても、必ずしもインプラント治療を受けられないわけではありません。インプラント治療は日々進歩しています。殆どが適切な処置をしたのちに治療を受けることができます。信頼のおける歯科医とよく相談した上でインプラントの歯科治療を受けるとよいです。

インプラントと歯周病

インプラントの治療は入れ歯やブリッジに替わる治療法としてたいへん注目されています。歯が抜けた時、その原因が歯周病の場合は、まずその治療からしっかり行う必要がでてきます。歯周病は歯茎の中の歯周病菌(プラークまたはバイオフィルム)が骨の組織にまで進行し細胞を食べていく事によって、歯槽骨と呼ばれる歯の周囲の骨が溶けていく病気です。放っておくと歯が抜けておちてしまいます。

骨に埋め込むインプラントはチタンでできています。人工歯根チタンはあご骨に永久に結合します。ですからインプラントの場合も、自然の歯と同じように歯周病菌の感染があり、骨が歯周病になることがあります。インプラントと結合している骨に歯周病菌が感染すると、インプラント手術の失敗となります。どんなに高度、高額な治療をうけても、土台となる部分の治療を怠ると無意味なものになってしまいます。インプラント治療を成功させるためには、手術前に口の中の全体の歯周病組織を改善して、口中を良い状態にする事が最も重要です。

インプラントの手術後も、歯周病からインプラント治療した歯を守るために、口の中を毎日清潔に保つ事と、噛みあわせのバランスのチェックが必要です。歯周病はほとんど痛みもなく進行します。初期の段階で治療できるように定期的な歯科医のインプラント検診が必要不可欠になります。手を抜くと、気付いた時にはもう既に歯がぐらぐらになっていたという事も起こりえます。

インプラントの費用はどの位?

インプラントの治療は健康保険が使えません。保険外診療・自費・自由診療になります。またインプラント治療は、人工歯根の移植治療です。移植手術は簡単な手術ではありません。そして、取り付ける歯はオーダーメイドです。

インプラントは半永久的に使えるものです。確かに治療費は高いと感じますが、入れ歯のように合わなくて何度も作り直す必要はなく、インプラントの噛み心地の良さや審美性をみても、他の歯科治療法とは比較になりません。これらのことを考えると、インプラント治療の費用が格別高い、とは一概に言えないと思います。

インプラント治療の費用は、1本あたりだいたい20万円〜60万円です。かなり幅がありますが、歯科医院によってまちまちです。インプラントや人口歯の種類、歯科医師と歯科技工士の腕や経験。それからインプラントの保障期間の長さ、人件費、医院の場所なども関係してきます。そしてほとんどが細かい作業です。1本の歯を時間と手間をかけ丁寧に作りあげます。

関東では、35万円〜45万円くらいがインプラント治療の相場です。

また、あごの骨がなく骨を作る必要がある場合は「骨を作る手術」を行いますので、そのような時のインプラントの歯の治療費は、別に費用がだいたい5万〜50万円かかります。

インプラント1本は、インプラント本体と人口歯を合わせた値段です。医院によってはインプラント本体のみの価格を表示をしているところもありますので、よく確認する必要があります。いずれにしても、インプラント治療は安いものではありません。十分検討して良い医院を選んだ後、インプラントの手術を受けることをお勧めします。

*インプラントの治療費や診査費は医療費控除の対象になりますので、確定申告によって戻ってくる可能性があります。

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